歯を抜かない保存治療|東京都小金井市東小金井駅前の歯医者|東小金井歯科

キッズコーナー

レーザー治療

マイクロスコープ精密治療

歯科医師の方々へ

お問い合わせ・ご相談

各分野の専門医師によるチーム医療

042-385-8176

東小金井駅1分東京都小金井市東町4丁目42-20-2F

歯を抜かない保存治療

歯を残せる8つの治療方法をご提案

歯を抜かない治療

当院ではできるだけ歯を抜かない治療を心がけています。歯が抜けてしまったときインプラントやブリッジ・入れ歯が治療の選択肢として挙げられますが、これらはすべて自分の歯には劣る人工物です。皆さんが歯を抜かない治療法として以下の治療法をご用意しております。

このページの下部に、「何軒もの歯科医院にて抜歯を宣告された歯(歯根破折(=歯の根にヒビ、もしくは根が折れる))を当院にて抜かずに治した治療例」を掲載しておりますのでぜひ下の方までご覧ください。

① マイクロスコープ根管治療

マイクロスコープ

マイクロスコープとは拡大顕微鏡のことです。肉眼で治療するよりも手元を大きく移せるので患者様の歯がどのような状態なのか、どこが虫歯菌に感染しているのかを把握しやすいです。精度が重要となる根管治療などで特に力を発揮します。通常の治療に比べ、マイクロスコープで行うと虫歯の再発率を下げ、将来的に見ても歯を抜かないで済むことが多いです。
※マイクロスコープを用いた根管治療については、必要に応じて分院の東小金井歯科CLINIC(東小金井駅北口より徒歩1分)で対応いたします。
【4.4万~8.8万円(税込)】

② 根管治療時の徹底した感染防止対策

マイクロスコープ

歯の根っこまで細菌感染している時には根管治療を行います。根管治療を成功させるためには歯の根っこに入っている細菌を除去する必要があります。根管治療では患者様の唾液が入るだけで治療が失敗してしまうので、当院では根管治療をする際はZOOという特殊なバキュームを使用しています。このバキュームのおかげで根っこの中に唾液が入るのを防ぎ再発リスクを大きく低下させます。

※マイクロスコープを用いた治療については、医院によって保険診療・自費診療の扱いが異なります。歯科先進国などでは、多くの医院で採用されており、特に根管治療などの細かい処置の際には治療精度に大きく関係するため、治療後の再発率や抜歯リスクの軽減が期待できます。マイクロスコープを使用することに関してはリスクはなく、自費診療の場合は費用が高額になるというデメリットが考えられます。

③ 歯周再生療法

歯周再生療法

再生療法とは歯周組織が歯周病で破壊されてしまったとき、歯周組織を再生させるための治療です。歯石やプラークなどの汚れを除去してから歯周組織を増やす薬(エムドゲイン)を塗ります。薬が働くことで歯周組織細胞数が増えるだけでなく、血管が新しく作られて歯周組織が再生される仕組みです。使用する薬は床ずれや火傷の治療にも使われているのでお口の中でも安全性が高いです。
※歯周組織再生療法は、必要に応じて分院の東小金井歯科CLINIC(東小金井駅北口より徒歩1分)で対応いたします。
【1ブロック11万円(税込)】

④ MTAによる歯髄保存

MTA

虫歯治療で病巣が歯の神経と近接している場合、歯を削っている最中に神経が露出してしまうことがあります。そんなとき今までの歯科治療では歯の神経を保存する際に水酸化カルシウムを使用していました。しかし、現在ではMTAセメントを利用した歯髄保存療法が主流になっています。水酸化カルシウムよりも高確率で歯髄の保護ができるようになりました。

※MTAによる覆髄処置は、必要に応じて分院の東小金井歯科CLINIC(東小金井駅北口より徒歩1分)で対応いたします。
【5.5万円(税込)】

※MTAセメントは歯科先進国などの諸外国にて虫歯治療や根管治療をはじめ、様々な臨床応用が認められていますが、日本では直接覆髄材としてのみ薬事認可されています。現在、国内外のメーカーが同じような性能の歯科用セメントを製造しており、当院はデンツプライシロナ社の製品を使用しています。特筆する副作用やリスクなどはありませんが、ある文献では年齢などより神経が残る可能性が異なることが示唆されています。

※エムドゲインゲルは、世界40カ国以上で歯周組織を再生する処置において使用されています。全世界100万症例以上の実績があり、安全性が確認されている生体材料で、エムドゲインゲルが直接的に関係する不具合などはこれまで1例も報告されていません。日本の学会でもエムドゲインゲルの有用性がエビデンスとして報告されています。また、厚生労働省の認可を受けた治療法ではありますが、保険適用外の治療法となります。その他には、歯周組織の再生に使用可能な「リグロス」という材料が存在し、そちらは保険適用となります。手術後は患部の腫れや痛み、出血、合併症を引き起こす可能性があります。なお、歯周組織が予定より再生されない場合は再手術が必要になることがあります。

⑤ 歯根端切除術・再植も実施

歯根端切除術

歯の根っこが折れてしまったり、根っこに膿の袋が出来ている場合は抜歯になるケースが多いです。しかし、当院では歯の割れた部分を歯科用ボンドで接着させた後に歯を植え直す「再植」や歯の根っこの一部を切除する「歯根端切除術」をして歯の保存に努めています。他院で抜歯と言われた患者様も一度ご相談ください。
(※保険診療)

⑥ 自分の歯の移植で補う

自家歯牙移植

親知らずは炎症の元になりやすく抜歯してしまうことが多いですが、東小金井歯科では奥歯のない患者様に移植することも可能です。親知らずは入れ歯やブリッジ・インプラントと異なり自分の歯なので移植しても拒絶反応が起きる心配がありません。移植が成功すれば今まで通り噛めます。

※歯根端切除術は、歯根の先端の病巣(膿の袋)ができた際、根管治療だけでは改善が難しい時に実施する外科処置です。局所麻酔後、根尖病巣の摘出・細菌に感染した歯根端の切除・逆根管充填によって症状の改善を図ります。また、奥歯については位置の関係上、お口の中で必要な処置が困難なため、意図的に抜歯をしてお口の外で歯根端切除や歯根の接着を行った後に元に戻す再植術を選択します。ほとんどのケースで症状の改善・歯の保存が可能ですが、歯根の腐敗や歯根破折が生じた場合は再手術や抜歯となる可能性があります。

⑦ エクストルージョンと外科的挺出

エクストルージョン

歯の頭がなくなってしまい歯茎に根っこだけが残っていると土台を立てても脱落する可能性が高くなります。すぐに脱落してしまうとブリッジの方が良いと判断されてしまい抜歯になるケースが多いです。そんな根っこだけの歯も引っ張り出してあげると抜かずに自分の歯として被せ物をかぶせることができます。これをエクストルージョンと外科的挺出といいます。エクストルージョンや外科的挺出をすると残っている歯を長持ちさせることができます。

⑧ 根本的な治療

根本的な治療

痛くなったら歯医者へ行く。痛くなくなったら歯医者へ行かない。という方が多いですができれば日頃から歯科医院へ通うようにしましょう。歯科はすぐに治療できるものが少なく根本的に虫歯や歯周病にならない努力が必要です。さらにお口の疾患を早期発見・早期治療すると80歳で20本自分の歯を残す「8020運動」につながります。

根が折れる、ヒビが入る歯根破折でも抜かないで済んだ治療例

① ご来院時

歯根破折でも抜かない

こちらの患者さんは歯科業者のご紹介で当院にいらっしゃいました。上の右の前歯(上顎右側中切歯)の違和感を感じ、数件の歯科医院へ足を運んだそうですが、全ての医院で抜歯を勧められたとのことでした。それでも保存を希望され、当院へいらっしゃいました。 治療は約10年前、2回ほど差し歯が脱離したとのこと。

② 精密診査

歯根破折でも抜かない

治療を始める前に診査診断を入念に行います。歯肉の性状やうっ血などの血色の悪さから2次感染が起きていることが伺えます。また、歯周ポケット診査やレントゲン診査より金属の土台の先端で歯根破折(根が折れている)が起きていることが伺えました。

ちなみに、黄色枠線の根管内の黒い影は、歯根の横破折ではないと思います。おそらく、空隙か、造影性のないセメントなどが存在していると考えられます。歯内療法後、根管内に空隙があることは好ましくありません。充填剤及び、ポストでデッドスペースをなくし、水分が移動できない環境下を構築することがその後の歯の予後に直結します(ポストコアによる接着の維持。これが壊れれば、歯根破折やマイクロコロナルリーケージといった感染侵入が起きる)。

水分が移動できれば共にバクテリアは移動でき、根尖病巣形成などにつながります。ですから、デッドスペースはよろしくありません。今回のレントゲン画像は、黒い部分の空隙が予想されますが、歯根破折とは異なります。また、レントゲン画像上、黒く抜けているからといってデッドスペースになっているかは一概には判断できません。例えば、ポストコアを接着する場合に使用されるセメント(スーパーボンドなど)にレントゲン造影性のないものがあります。

③ 患者さんへの1回目の説明

歯根破折でも抜かない

1度目の精密診査より得られた情報から、「歯根破折」「破折により歯根内への再感染」が強く疑われる現状であることを説明。もし、保存を少しでも希望されるようであれば、差し歯を除去し、歯根の割れ方や感染によるダメージを確認後、確定診断とさせていただきたいこと。また、一度外した差し歯は、元には戻せないことを患者さんに説明。

歯の根が折れても抜かない青矢印部分の黒い空隙エリアは歯槽骨吸収が起きている部分です。骨吸収の形態がくさび状(Wedge defect)であること (破折線に沿った垂直性である)やポスト先端と歯槽骨吸収の先端(黄矢印)が一致していることなどが破折の特徴です。

また、赤矢印が示すように歯根膜空隙の拡大が歯根全体にわたり起きている(両隣在歯と比較してください) ことも破折により歯が動揺している時の特徴です。このように納得いただけるよう詳しく説明致します。

④ 2度目の精密診査

歯根破折でも抜かない患者さんから差し歯を除去することに了承をいただき、丁寧に除去した後の写真。

やはり歯根が2つに破折してしまっており、病的な深い歯周ポケット形成、また、歯肉内面は根の破折、感染侵入による潰瘍化など状況はかなり深刻であることを確認した。

そこで、患者さんには歯の予後の悪さなど、ありのままを説明し、成功率は低いかもしれないが、両隣の歯との連結補綴により咬合力への対策を講じ、歯根破折を接着にて修復し、破折部が開かないようにできれば保存できる可能性があると説明した。

⑤ 治療開始

歯の根が折れても抜かない患者さんからはすぐに了承が得られたので、その日のうちに治療開始した。

まずは根の治療及び チタンポストを使用しての支台築造を行った。破折部をなるべく再感染しないようかつ開かないようにしたいので、2種類のセメントを場所により使い分け、破折部をリペアした。

次は左右の歯の根管治療も行います。

⑥ 観察期間

歯の根のヒビでも抜かない

歯根破折リペア後、仮歯を作成し、破折した歯の治癒経過(排膿、動揺など)を慎重に観察する。 3ヶ月の観察期間を経て、歯周組織の健康な状態が維持できているので最終補綴に移行した。 初診時の歯肉の状態を比較していただければ一目瞭然。血色も良く、健康な歯周組織が維持できている。

⑦ 写真はセット時

歯の根のヒビでも抜かない

最終補綴はメタルセラミックを連結した。歯肉縁下まで削り込む事で、歯根の破折部が開きにくくなり、歯肉との馴染みも良くなるので、より審美的に作成できる。

⑧ 初診時との比較

歯の根のヒビでも抜かない

歯自体の審美性もさることながら、歯根破折歯でも、動揺がなく、感染が起きづらい状況を維持できれば、保存の可能性は十分にある。治療後の歯周組織の健康的な状態が確認できる。

⑨ 術後経過4年

歯の根のヒビでも抜かない

患者さんは6ヶ月に一度の歯科健診に応じてくださり、チェックアップしてますが、今の所問題もなく、術後経過は良好。

この治療の治療期間 3ヶ月
この治療の回数 6回
この治療の治療費 多色築盛メタルセラミッククラウン3本 45万 10年保証
この治療のリスク 稀に歯根破折部の歯肉が腫れる可能性がある。基本的にはあらゆるリスクファクターを回避できるよう設計しているので、あまりリスクはない。

東小金井の歯医者で歯を残す治療を受けるには

歯を残す治療

虫歯になっても歯を出来るだけ削らない・抜かないという治療をMI治療(低侵襲治療)と呼びます。東小金井歯科は原則、MI治療を実践していて患者様のことを思った治療を心がけております。患者様の歯を残すお手伝いができれば幸いです。東小金井でMI治療を受けたいと考えている方はぜひ東小金井歯科へご相談ください。

トップへ戻る